こんばんは。 KUMAKOです。
今日は、おばちゃんが介護施設から一時帰宅する日でした。
毎週会っているから元気な様子はわかっていたけれど、やっぱり“家で会う”というのはどこか特別で、少しだけ胸が高鳴ります。
施設の方から「今日はご飯は食べさせないでください」とのお願いがあり、一緒に食卓を囲むことはできなかったけれど、兄弟姉妹がそろっておばちゃんの顔を見に行くと、その表情がふわっとやさしくほころんであたたかな空気が流れました。
実はおばちゃん、香りが大好きなんです。
今日は、持っていたローズの精油をほんの少しだけお洋服につけてあげたら、うれしそうに何度も香りを確かめてくれて、「いい香りねぇ」と笑ってくれた姿が忘れられません。
香りには、記憶や感情をやさしく引き出してくれる力があります。
とくにローズは、深い安心感や幸福感をもたらす香り。
今日のこの時間を、香りと一緒に記憶の中に残してくれたらうれしいなと思いました。
言葉が少なくても、ただ顔を見せるだけで通じるものがある。
毎週会っている私たちだからこそ、「今日は特別な時間だった」と実感できた一日でした。
帰ったあと、私自身もローズとグレープフルーツをブレンドした香りを深呼吸。
静かで、穏やかで、あたたかな気持ちが心にじんわり広がっていきました。
香りも、人と人をつなぐ、やさしい記憶のひとつ。
おばちゃんの笑顔は、きっと今日も私の中でふわりと香っています。
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